花疲れ

今年の桜は思いのほか、長い間楽しませてくれました。
コロナウイルスの影響で、入学式が縮小して行われたことと思います。
でも、お天気もよく、桜も満開で最高の入学式日和でした。

今日は昨日とは打って変わって肌寒く、風も強いですね。
月曜日には雨が降るとか・・・今年の桜も見納めです。

日本人にとって桜は、特別な存在のようです。
桜にまつわる美しい言葉には、日本人の桜に寄せる並々ならぬ想いが込められています。

丁度今日のように、散る桜を『零れ桜(こぼれざくら)』、花びらを散らす雨を『桜流し(さくらながし)』、花びらが乱れ散る様を『桜吹雪(さくらふぶき)』、桜の花盛りの頃に吹く強い風を『花嵐(はなあらし)』と呼ぶそうです。

さらに、散ったあとの花が散り敷く様を表す『花筵(はなむしろ)』、散った花びらが水面に浮かんで漂う様を表す『花筏(はないかだ)』は、物にたとえてた美しい言葉です。

含蓄の深い言葉として、『花疲れ(はなづかれ)』があります。人出の多い花見に出かけたあとの疲れを意味します。
しかし今年は、今までに経験したことのない疲れを日々皆が感じていると思います。コロナ疲れの中、ふと見上げるときれいに咲く桜に元気をもらった人もたくさんいたことと思います。


来年は、『花疲れ』を、花の美しさに酔いしれたあとの心地よい疲れ、と思える日常に戻っていることを切に願います。