前回、毎日食堂さんの「こども食堂 いただきます」の告知をさせてもらいましたが、そこで「こども食堂」っていろんな形態があるんだな~と感じましたので、ちょっと調べてみました。
子どもの食堂の目的とは・・・
ひとり親の家庭では、保護者が仕事や家事に追われてしまうために子どもが充分な栄養の食事をとれない、孤食状態になるということも増えてきています。
そういった子どもたちに対して「無料」「低料金」で食事を提供することを目的としてはじまったのが「こども食堂」です。
こども食堂のはじまりは八百屋の店主の善意
「こども食堂」という名称に関しては東京の八百屋の店主・近藤博子さんが貧困や親の多忙からご飯を満足に食べていない子どもが増加しているということを知り、自らが経営している八百屋の一角に子どもたちが食事をできるスペースを設置したことがきっかけとなっています。
店主は子どもが気軽に入れる場所でもあり、大人も利用できるような場所という意味を込めて「こども食堂」と名付けたとされています。
また、このころにテレビの特集で繰り返し「見えない貧困」について放送されていたことも、こども食堂の設置の後押しをしていました。
(出展:農林水産省「子供食堂と地域が連携して進める食育活動事例集」)
こども食堂の急増
こども食堂ってよく聞くし、南あわじ市にもできたし、どのくらいあるのでしょう?
2012年に上記の近藤さんが初めてから2019年6月時点では、3,700箇所以上でこども食堂が運営されているとの発表がありました。
(出展:NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ)
ありがたいことにすごい勢いで増えているんですね。
私自身が「こども食堂」の存在を知ったのは、何年も前にテレビで見たからです。
その時に思ったのが、私も利用してみたい!でした。
でも、家族とご飯食べてるから孤食でもないし、毎日ご飯を食べているから貧困ではないし、子どもでもないから利用できないんだな~残念。と漠然と思っていました。
それから大分たって、2,3年前に「こども食堂」をしている人から聞いた話。
その方は、大阪で「こども食堂」を営んでいたのですが、『「こども食堂」という名前だと、貧困家庭の子どもだと思われるから行かせたくないと言われた。私たちは、そういう子どもたちだけに来てほしいんじゃなくて、近所の住人で一人でご飯を食べてる人とかみんなでワイワイご飯を食べたい人とかに月一回だけどいろんな人に来てほしいのに・・・だから「こども食堂」じゃなくって「みんな食堂」という名前でやっている』と。
貧困家庭と思われるから行かせたくない、という意見があることをその時初めて知りました。実際にそう思っている人がいるということは、本当に子どもにご飯を食べさせられない親も行かせたくないだろうな~・・・本当に来てほしい、手を差し伸べたい子どもには来てもらえないのか・・・
でも、今や「こども食堂」はお腹がすいている子どもに温かいご飯を提供するだけでなく、楽しい団らんや異年齢の人たちとのコミュニケーション、社会経験を体験してもらう貴重な場所になっています。
「こども食堂」の名づけ親、八百屋さんの近藤博子さんの記事にこう書いてありました。
近藤さんの「こども食堂」の定義
こども食堂とは、子どもが1人でも安心して来られる無料または定額の食堂。
それだけ。
「こども」に貧困家庭という限定はついていない。
「こどもだけ」とも言っていない。
大事なことは、子どもが一人ぼっちで食事しなければならない孤食を防ぎ、さまざまな人たちの多様な価値観に触れながら「だんらん」を提供することだ。
子どものための、子ども専用食堂ではない。
ウチは子どもが来ても「お父さん、お母さんと一緒じゃないの?どうしたの?とは聞かないよ」。あなたが1人で来てもいい場所なんだよ。それで「こども食堂」。
なるほど。 「こども食堂」とは、最初から子どもだけの場所じゃなくて、「この場はあなたが来ていい、あなたを歓迎する場なんだよ」と言ってくれてたんですね。
毎日食堂さんの「こども食堂 いただきます」の「食」を通して、生きること、感謝すること、いのちをいただくこと
そんな当たり前だけれど、大切なことを、たのしく・おいしく・わいわいの時間の中で学び合う
というのは子どもたちにはもちろん大人の私たちもみんなで体験する。
しかも、ボランティアスタッフの方だけじゃなくて、参加者全員で火おこしから調理までするなんて、こんなにいい食育はほかにないですよね♪
早く参加させて頂きたいな~
こんなに、子どもにも大人にも貴重な体験(こども食堂)を提供して下さる毎日食堂さんに何かできることはないかな、と思っていましたが、ガスなどその他もろもろを応援させて頂けてとてもうれしく思います。
今後も、淡路マルヰ㈱は毎日食堂さんの「こども食堂 いただきます」
を応援します!